奈良・春日大社の近くに宿を取り2日目、2日は朝食を済ませてすぐに薬師寺に向かいました。
私は、毎月薬師寺東京別院で写経をしているので、せっかく奈良に来たので薬師寺で写経をしたいとやってきました。
写経場です。
お寺で、両親が懇意にしていてお話をさせていただくようになった
大谷徹奘さんにご挨拶。
徹奘さんへ、全国あちらこちらと飛び回り講話をされているとっても忙しい方。
この日は、薬師寺にいるよというので声をかけさせていただき、お茶をいただきながらお話をすることができました。
その後、私はお写経を、ダーリンはその間周りを散策。
朝のお勤めが終わった後の写経場に一人、静寂の中無になりながら、ひたすら字を書いていきました。
今回で55巻お納めすることができました。
薬師寺は、天武9(680)年、天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願い建立された寺院です。
薬師寺って、荒廃していたお寺の再興を国民一人ひとりの力を借りてしようと、徹奘さんのお師匠さんである高田好胤和尚が全国を回って写経を広め、その写経代で金堂や西塔を復興させたんですよね。
この金堂の中に、上野で拝観した日光菩薩・月光菩薩が薬師瑠璃光如来とともにあります。
日光菩薩
薬師瑠璃光如来
月光菩薩
東塔
天平3(730)年建立。
この東塔、調べたら御柱は、薄いところで3~4cm、厚いところでも15cmくらいしか厚みがなかったそうです。
今回、徹奘さんのご好意でツアーの人たちと東塔の中に入って話を聞くことができました。
中は、本当にいろいろな柱で支えあって建っているという印象でした。
天井に描かれた絵は原型をとどめていませんもの。
1300年以上の歴史を感じますね。
西塔
昭和56年復興。
東塔を見た後、こちらを見ると1300年前にタイムスリップしたかのようですよ。
東塔も西塔のようにきらびやかだったんでしょうね。
復興に当たっては、天井の仏様の華の絵を平山郁夫画伯が一枚一枚手書きで描かれたと聞きました。
東塔は、遷都1300年の期間が終わると大修繕に入るため、向こう10年間見られなくなるんですよ。
西塔は、秋まで一日11時から3回30分間中を見ることができますよ。
夕方5時からのこのツアーで、一般拝観者がいなく静まりかえった境内で、徹奘さんのお経を聴き、1300年の時空を駆け巡った感じがしましたよ。